バラナシからデリーへ

午前5時。
IMG_2704

東京のJALに国際電話。20分ほど話をする。
キャンセルした場合の流れや、キャンセルしたマイルで再度特典航空券を取り直した場合の日程などについて詳しく教えてもらった。

5時半、妻とライン。
ここは初めてネットが普通に使える土地だ。上りはとても遅いんだけど・・

IMG_2712_6時から7時までは散歩。

IMG_2726

IMG_2735_

バラナシの夜明け、そして人々の沐浴を見て、やっと旅を止めない決心がついた。
よし、いくぜフィンランド、そしてヨーロッパ、ちょっと怖いけどエルサルバドルも!

IMG_2752

7時ごはん。部屋にパンに卵をつけて焼いた簡単朝ごはんが運ばれてくる。
暖かいチャイ、インドの名物だけど初めて飲んだ。

とても甘くておいしくてちょっと泣けてくる味わい。

IMG_2755

7時半。おじさんが荷物を運んで出発。
バラナシの道は狭くて入り組んでいて、わけがわからない。

IMG_2756

牛もいる、子供もいる、うんこも落ちている。
いったいこの町はどうやって形成されたのだろうか。

IMG_2762

IMG_2763

歩くこと15分ほどで自動車の走れる道路にでる。
車はエアコンなしでオーダーしたのでもちろんエアコンなしのぼろ車。
バラナシ短い滞在だったけど、意外と楽しめたし、たしかにココロを揺さぶられることにはなったなー。

IMG_2764

相変わらず運転は激しくて、ぶつかりそうになることが何度も。
相手が自転車とかならいいけどバスは勘弁してちょーだい!

 

IMG_2765

バラナシ空港までは1時間ほどかかって到着。チップ100ルピー。

IMG_2771

アジア人なんて影も形もないので、荷物あずけ・チェックインなどちょっとドキドキしたけれど、特に難しいことを聞かれることもなく無事に待合室に入れた。

ノートパソコンを広げて書き物をしていると、となりのおじさんが露骨にのぞき込んできて、日本語変換の様子をむふむふと見ている。これもまたインドらしい。

IMG_2774

みんなが列を作るので並んだら別の飛行機だったらしく、あなたのはここじゃないよ、と言われる。

案内用の画面をはじめとして日本はすごく親切で間違えないようになっているけれど、ここはインドは不親切すぎ・・まあそれもインドか。

まあきっと案内をヒンディー語と英語で言っているんだろうから聞き取れないほうが悪いと思うけど。

IMG_2777

初めて乗るインドのLCCである、IndiGo。
なんてことなくデリーに到着。

IMG_2778

メトロの乗り場がなくてしばらく歩いたものの、これはおかしい、ということで道端の人に聞いてみることに。
エクスキューズミー!
そしたらバスなんだって。30ルピー。

小さなバスに乗り込む。
やっぱり旅はときどき思っていたことと違うことがおこるよなー。
最終的にトラブルにならなければそれもまたよし。

IMG_2779

バスはゆっくりと走り出し15分くらいで到着。
エアロシティという名前だけど実際にはなんにもない、ただの地下鉄駅。
次なる難関は切符の購入。

相手はなにをいっているのかぜんぜんわからず、たぶんヒンディだと思うんだけど・・。
乗り継ぎをどうするのかよくわからないまま、2枚のきっぷ(トークン)を渡される。
地下鉄を乗るにもセキュリティゲート。ずいぶん厳重だけど乞食とかが来ないようにする意味もあるんだろうか。

どっちが最初かよくわからずブーとなったりしつつ、なんとか乗り込む。
しかし乗っている方向があっているか全然わからず・・とりあえずデリー駅に行くみたいだけど・・。

デリー到着、うーむやっぱりここで出てみようか。
歩けない距離でもないんだし・・

迷いながら地上にでてみると、やはり駅の反対側でホテルなどがあるエリアからは相当遠い。

よし、ってことでこんどはオートリクシャーに乗ってみることに。
ちょうど目の前で声を掛けてきたオヤジに聞いてみたら、まあ乗れ、と。

ちょっとまって、ハウマッチ、と聞いたらツーハンドレット。
ツーハンドレット!?
あほか・・って思わず日本語がでてしまった。

トゥエクスペンシブ!!乗りませーん!!
なんてやりとりをしていたら別のおじさんが登場して、コイツはクレージーだ、たしかに駅の向こうでアップダウンがあるけど・・

いいからこっちこい、とそのオートリクシャからは離れされられた、、いったいどうしたらいいのさ?ってジャスチャーで聞いてみたら、歩いていけばいいんだよ、ということらしい。

ウォーキング?と聞いたら、そう、そのとおりだ、と。
おおっありがとう、親切なおじさん!

というわけで悪名高きデリー駅の鉄橋を超えることに。
ここは詐欺師が大勢いて、チームでだましにかかってくる場所。

とはいえ今日は鉄道に乗るわけではないし、相手の手口はわかっているのだから・・ということでエイッと行ってみる。

するとやはり、詐欺師がエキスキューズミーと話しかけてくる。
完全無視をしていると、ここはデンジャラスなんだ、知っているか?みたいなことを言ってくる。
っておまえが一番デンジャラスだっちゅーの。

とはいえ結構びびりしつつ橋を通過。
人も多いし、なにしろ距離があるし、暑いし・・緊張感もあって鉄橋を歩くだけでちょっと疲れたぜ・・

ほんとこのバックパックは「カモ目印」みたいで良くないよなあ。

橋を渡り、セキュリティゲートつきのエスカレーターを降りると、やっと見慣れたデリー駅前。サイクルリキシャーマンが声を掛けてくる。
このイエスプリーズに行きたいんだけど、ハウハッチ?50!
それは高い30にしてよ、いやいや40、なんてやりとり。
結局は30にしてくれたようなので乗り込む。

IMG_2780

サイクルリキシャーは静かだしとても楽しい・・ただ自転車は本当に重そうでたいへんそう。これで30ルピー60円は悪いな・・

IMG_2781

だいたい800mくらいの道のり、結局40ルピー渡してバイバイ。最初の日に来たホテルに到着だ。

IMG_2784

IMG_2782

さあ元気にチェックイン!!
と思ったら、え?ユーハブリザベーション??みたいなことを言われる。

シゲタトラベルの窓口氏に聞いたら「はて?」みたいなことを言われてしまった・・なんだよー。

紙を捨ててしまっていたら困ったことになるところだったけど、あったので見せて解決・・と思ったら、いやホテルはここじゃないんだ・・と別のところに案内される。

向かった先は100mくらい先のホテル、なんとなくフロントはインチキくさいんだけど、でもホテル自体はしっかりしている・・というよりとてもきれいで高級感のあるホテルでびっくり。

IMG_2786

ポーター氏に10ルピー。ビール買うけどどうする?と聞かれて値段を聞くと2本で300ルピーくらいととてもとても高い。うーむー、、と迷いつつ結局2本購入。

ずいぶん経ってから持ってきてくれたけど、一緒に買った半分凍っている水がとてもうまい!!
デリーでは水はまさに生命線だよなー。

IMG_2791

荷物を整理したり、身支度をしたりして、これからどうするか考える。
とりあえず散歩だな、ということで町をぶらぶら。

バラナシの夜明け

 

朝3時すぎに目を覚ます。とてもよく寝た感じがする。

IMG_2706_

インドに来て、子どもを含む物乞いの姿を見て、大きな大きな貧富の差、カースト、そんなものを目にして家に帰りたくなってしまった自分、、
もう特典旅行は取りやめにして、マイルを払い戻し、家族でどこか行った方がいいんじゃないんだろうか・・
そんなことを思って、旅行を取りやめにするかものすごく迷う。

家に帰りたい気持ちも大きいし、ヨーロッパにはそれほど興味がないのも実際のところ。
観光地を巡る旅はタージマハルでもうごちそうさま。

とりあえず、朝のガンジス河へ。

IMG_2707

IMG_2709_

日本語を話す物売りに声をかけられる。
彼の名前はなんだったかなあ・・
ずっと無視していたけれど、なんでやねん、とかおもしろいことを言うのでつい話を聞いてしまう。

IMG_2708

いやいや買わないよ・・とがんばるけど相手もなかなか負けていない。
セットで2000円と言っていたのがいろいろ組み合わせが変わり、結局300ルピーで3セット?購入することに。

IMG_2712

お金がないよ、といえば両替に応じるし、モーニング商売なんだから安いよ、とかいろいろ話てくる。

正直ひとりにしてほしいけど、数人にとりかまれてしまってちょっととほほ・・。

IMG_2715

とはいえ売人とのやりとりはけっこうおもしろくて、おっこれいいかも!でもやっぱりいーらないとからかってみたり、えーそうだなあ・・やっぱりどれもいらない、バーイ!とかやってみたり、エンターテイメントととしてはかなりのもの。

なんだかんだ30分くらいはやりとりしていたかも・・まあぼったくられてはいるんだろうけれど、でもこのやりとりの面白さが魅力。

IMG_2716

当初20枚絵葉書セットを2000円で販売していた彼は、最初は写真を撮ってくれた。
2000円?高すぎる、トゥーエクスペンシブ♪ばーい!といったら、あーっ!!とついてきて、あれやこれやと営業してくる。

300ルピーの壁というのがあるのか、なかなか300ルピー以下にはならないんだけど、ここはインドなんだしそんなの100円くらいのものじゃないの?
まあ100ルピーくらいなら買ってもいい気もするけど、それ以上は無理だね。

なんと話をしていたら、結局折れて100ルピー。
結局はぼられているのかもしれないけど、ずいぶんがんばったしいいか、という気持ち。だって楽しかったもん(笑)

ほかにもボート乗らないか、という営業を15秒おきにうける。
みんな仕事熱心だよなー。

IMG_2718

IMG_2720

 

IMG_2722

そんな彼らとサヨナラして沐浴を見る。
ちゃっと沐浴用の台があって、それぞれ着替えて水に入っていく。

真剣でもなく、遊びでもないらしいけど、でもそれでもじっと見ていると、人々の気持ちのようなものが伝わってくる。

IMG_2725
けっきょく共通するのは、人々の幸せを願う気持ち。
明日はきっといい日でありますように。

IMG_2727
そんな人々の希望が固まりになって、ガンジス河に溶けていく・・
死体もあるしうんこもいっぱい落ちいているけれど、物売りの声かけは激しいけど、でもここは居心地がいい・・。

IMG_2729

IMG_2731_

落ち着いて朝日をあびて、沐浴風景をみていたら、ここにきてよかったなあ・・そんな気持ちにやっとなれた。

IMG_2730_

IMG_2739

背の低いなんとかというシルク屋の人ともはなしをする。
要約すれば俺の店に来いということなんだけど、日本人がもっとバラナシに来たらいいなあ、とか長渕剛だかなんとかだかがバタフライする映画に兄弟がでたとかなんとか、どこかで聞いたような話をたくさんしてくれた。

IMG_2742

でも結局時間切れでお店には行けないんだ、ごめんね。といったら引き下がる。

IMG_2748

バラナシの商人たちはしつこくてうざくて面倒くさい相手なんだけど、でもときどき垣間見えるかわいさや、人間らしさがあってなんとなく憎めない。

IMG_2750

彼らを無視するのもいいけど、ちょっと話をするのも楽しい・・でも買い物はノーサンキュー、そのあたりのバランスが難しさであり、ここのおもしろさだなー。

バラナシの夜を散歩

プジャーは午後6時半からだというので、細い路地にあるさっき通ったレストランへ。

IMG_2643_

多国籍料理店だったらしく日本のメニューもあり、なんとからあげ定食があったのでうっかり頼んでしまった。
唐揚げはもも肉の普通の唐揚げで美味しかったけど、でも食べてからもっと別のにしとけばよかったかも・・とちょっと後悔。

 

IMG_2641

IMG_2638

IMG_2637

目の前を通る人々を観察・・
服装もさまざま、歩く速度もさまざま。みんなどこ行くのかな~?

IMG_2646

バラナシの路地、、というよりメインストリート。

IMG_2648

IMG_2650

屋台。

IMG_2651

なにやら売っている人たち。

IMG_2649

ミシン屋さん。

 

IMG_2686

プジャーは完全にエンターテイメントで、祈りというよりショー。
これはこれでいいし、幻想的ではある。熱気と音楽のすごさ。
インドの独特のにおい。

IMG_2695

写真を撮っていたらウンコをもろに踏んでしまった。
そのショックもそうだけど、つるつる滑るのが危ない。
またしても物乞いが来る。

 

IMG_2696

IMG_2698

熱心に見る人、なにかの勧誘をしている人。

IMG_2700

プジャーが終わり、宿に戻る。
街灯が少なく、暗い。

IMG_2702

バラナシ到着

バラナシには13時前に到着。
IMG_2608

話しかけてきたオートに乗車。150Rs。
高い気もするけど意外と距離はある。やはりみんな一様にホテルは決まっているのかと聞いてくる。
寄り道しそうになるけど、制止していいから行ってと指示。

リキシャが入れない場所からは歩く・・と思ったらガイド登場。
宿まで案内してくれるという。大丈夫か心配になったけど、でも道は狭くて迷路のよう、もはやついていくほかない気がする。彼はシルクショップをやっているんだって。
しかしこの町はほんとに汚くて狭くて臭い。

IMG_2611

迷路のような道を何百メールか進んで、無事ホテル到着。さああなたの要求はなに?と構えて、チップくれというのならあげてもいいかと思ったけど、なにも言わずに「じゃっ」と立ち去っていった。うーむ、ただのいい人だったみたい・・。

ホテルはまあまあ。
日本語は通じないし、日本の宿泊者はいないようだ。それは残念。

バラナシの町もまたごちゃごちゃ。
IMG_2622

特に乗り物の混沌具合が半端ない。
いままで行ったどの場所よりも異国感があって遠くに来たことを実感する。

牛が歩いているのもおもしろいし、サルもいる。