世界一周の費用

旅の前も、旅の間も、そして旅のあとも、みんなに聞かれたこと。

それは
それっていったい、いくらかかるの?

ということ。

100万円!?
テンサウザンダラーズ??

いえいえ。

・・この旅はビンボー旅ということもあり、もともと低予算旅が好き、ということもあり、実はそんなにかかっていないのです。
というわけで、以下旅の費用の内訳についてご紹介。

航空券

地元帯広から東京への便を含めて、JALのマイルでゲット。

帯広からインドまでのJAL片道特典航空券、
そしてインドから各地をつないで帯広まで結ぶ8枚つづりのワンワールド特典航空券の計10フライトの組み合わせでした。

マイルがどのくらい必要だったかというと、ワンワールドぶんが90000マイル、JALのインドまでの片道が17500マイルなので、あわせて107,500マイルを使いました。

というわけで基本的にはタダ券なんだけど、
他に各路線の燃油サーチャージ、全空港の利用料、各国の入出国税、発券手数料など経費としてJALに徴収されたのが、全部合わせて60,000円くらい。

宿泊

東京を含め、1泊3000円見当で14泊。だいたい全部で40,000円少し。
airbnbなどを活用して安くあがりました。
今回はカウチサーフィンが2泊あったけど、この比率を高めればさらに安上がり(笑)

食事

レストランなどで食事はあんまりしなかったし、自炊も多かったし、カウチサーフィン中はごちそうになっていたし、そもそも食べなかったことも多いのでこの費用も少ない…。
バルに入ったりもしているけど、そういうのは例外的。
計算していないのでわからないけど、一食あたりで500円くらい?

観光費用

実は観光費用はそれほどかかってなくて、いちばん高いのがインドのタージマハールで1500円、ロヴァニエミで入った北方圏博物館みたいのが同じく1500円くらい。
観光が多かったローマの主要観光地は入場料みんなタダだし、その他はほとんどかかっていない。

その他の交通費

マイルでゲットした航空券のほかに、フィンランドとインドでLCCに1回ずつ搭乗。
それぞれ6000円くらいかかりました。

またフィンランドのレンタカーは普通に予約すると2万円超えとけっこう高く、必死で探してドイツの安いレンタカー会社を発見。1万円程度でした。

その他フィンランドの夜行列車5,000円、インドの寝台列車2,000円など。
スペインの長距離バスが往復で10,000円弱。

またタクシーは原則つかわず、どこでも路線バスに乗ってました。

ビザその他、事前にかかったもの

インドはビザの申請がちょっと難しいけど、有料で代行業者に依頼するのはなんだか負けた気がするので自力で取得(笑)
詳しくは以下のページを参照してください。
インドビザの取り方2015

アメリカのビザESTAは1700円くらいだったかな。

あとは国際免許取得で2000円と少し、

そうそう今回は危険地帯も行くし、マラリアや狂犬病などのリスクもある場所なので保険はやや高額のものをかけていて、でもそれでも9,000円くらい。

通信は世界周遊型のsimカードが3000円(ただし小容量で非常用)、フィンランドでがんがん使ったsimは700円くらいだったかな。

旅行準備で新しく購入したものは、南京錠などの防犯グッズと小さな目覚まし、折り畳み傘程度で、5000円もいってないでしょう。

というわけで、三週間の世界一周の費用としては総額で20万円前後といったところ。

もしマイルがなかったら航空券があと30万円強プラスになったと思われます。

コレを高いとみると安いとみるかはそれぞれ意見があると思うけれど、
僕としては行きたかったヨーロッパの国を周遊して、ずっと呼ばれていたインドにも行けて、普通じゃ行けないようなエルサルバドルなんて国にまで行けたのでとても満足!!

と、そんな費用の話でした。

Kolariの宿泊地へ

ひとりに戻って、快調に宿までドライブ・・が、思いのほか遠くて眠くてヘロヘロな身にはかなりきつい・・。
アラスカと違ってオートクルーズもついていないし、車も非力だ。天気も悪い。

IMG_3045

今日泊まる予定になっている物件は一戸建ての別荘で、Kolariという場所にあるのだけど、ロヴァニエミからは遠く140kmもある。
最寄りの町の選択間違えているよね。北極圏で暮らしてみたかったからいいけどー。

なんとか近くまで来たのはいいけど、なかなか物件が見つからずとても焦る。
地図を見ながら探すのだけど、ぜんぜん見つからない・・。

車をこすったり、スタックしたらたいへんなので慎重に、慎重に・・。ひとりで知らない土地、切れる携帯、暮れていく空。
嫌な予感がして気持ちの悪い汗がでた。

近くと思われる別荘に近づいてみると、車が止まっている。人がいるらしい!!
というわけで大声をあげて聞いてみる。

相手のおじさんは英語がわからないらしく、フィンランド語でうにゅうにゅ言っている。
まるで宇宙人と会話しているみたいだけど、迷っていることとこの物件に行きたいことはわかってくれた様子、あっちのほうだよ、と教えてくれた。

思わず「ありがとう、ありがとうごいます」と日本語がでてしまった。

結局よくみると先ほど通ったところに曲道があることを発見。ここに違いない!

・・またしてもおなかをこすりそうな道を行くと、発見!
無事に宿に到着したのでした。よかったー。

IMG_3052_

なぜかドアはあいていて、なかにはいると、ものすごく寒い。
マッチがあるか気になって探すとキッチンで発見したものの、残りはわずか数本・・。
着火失敗できないぞ..
うーん、あまり自信ないなあ。大丈夫だろうか・・。

とりあえず疲れたし寝たいので、探検はあとまわしにして暖炉に火を入れる。
着くかどうか本当に心配だったけど、無事に一発で点火できた。

IMG_3049_

寝るといっても布団は少ししかなくてホントに寒い。
でも眠いものは眠い。

おやすみー。

IMG_3051_

サンタクロースエクスプレス乗車

IMG_2975

IMG_2957

ヘルシンキから、ロヴァニエミ駅の夜行列車、通称「サンタクロースエクスプレス」に乗車。
豪華な寝台列車だけど、僕の乗ったのは2等座席。

IMG_2978

車内はとてもすいていたのに、まさかの隣人あり。
こんなにすいているのになぜとなりに・・黒人の若い女性だけど、なんとなく話しかけづらい・・。
ハンバーガーのにおいが充満していて、彼女も気にしているような気がする。

列車内はわりと静かだけど、物音がしないわけでは当然なく、となりの黒人もごそごそしていて気になってなかなか眠れない・・。

IMG_2979

アイマスクして断片的に数時間だけ寝られたかなあ。

IMG_2985

食堂車のほうが居心地がよかった。

窓の外には背の広い森が広がり、北極圏が近いことを感じさせる。
林床はこけ。

IMG_2997

ロヴァニエミには定刻に到着。

IMG_2998

レンタカーを受け取る12時まで時間があるので、駅の近くをプラプラしようと思ったら、思いのほか寒い。
下着に暖かいものを着込んで少しはまともにしようと思ったらトイレが有料でひるみ、がまんして外を歩く。

IMG_3004

眠くてヘロヘロだしあまり遠くに行くのもアレなので、駅前の通りを歩いているとアジア人女性に声を掛けられる。
てっきり日本人かと思ったら中国人らしい。

サンタロース村に行きたくてバスを探しているが知っているか、と言われてヒマだし一緒に探してあげる。
バス停は見つかったが、まだ時間が先みたい…ということで待合室に移動。
地図で見るとサンタロース村までは7kmくらいみたい。
どうせ行ってみようと思っていたので、レンタカー借りているんだけど乗っていく?と誘い、一緒にレンタカーで移動することに。

IMG_3007

時間まちをしながらおしゃべり。
彼女の名はリーさんで、北京近くの村に住む一人っ子。
いまはイギリスに留学に来ていて、いま同じ列車でロヴァニエミに来て、次はヘルシンキに戻って飛行機でノルウェーのオスロに行くそう。

カウチサーフィン知っている?とかいろいろしゃべっているうちにレンタカー屋到着。
借りるのに難儀することが多いので緊張するけど、フィンランド人の二人組の店員はやさしくて無事に余計な保険にも入らず借りることができた。

リーさんと一緒にサンタロース村までドライブ。
マニュアルと言っていたけどセミオートマだったので運転は大丈夫。田舎だしねぇ。
しかし車内にUSB電源がない。

IMG_3013

サンタクロース村はとても商業的になっていて、30ユーロの写真を自然に買う流れになっていてちょっと興ざめ。
リーさんはうれしそうに写真撮られていたが、自分はふらふらして撮らず。
サンタは札幌には仕事で行ったことがあるぜ、羽田から一時間半だよな、みたいなことを言っていて面白い。

IMG_3021

サンタ村も終わったし帰ろうとしたら、リーさんがこのへんに北極圏のラインがあるはずなんだけど、ということで探す。
となりの施設内に無事に発見!ちょうど中国人夫婦が写真を撮っていたので撮ってもらう。

IMG_3030

いままでずっとひとりだったので観光を一緒にできる人がいてなかなか楽しい。

で、このあとどうするの?バスで帰る?それとも町のスーパーに行くから一緒に乗っていく?と聞いて、一緒に町へ。
ロヴァニエミのまちはとても小さくて、芽室よりも小さいくらいだ。

スーパーで3日分の買い物を済ませてリーさんと別れる。
またこんどは北海道でねー。

まっfacebookでやりとりできるからいいよね、と思ったら中国ではfacebookはブロックされていて使えないんだって。
あらまー。

ヘルシンキ到着

ヘルシンキまではうとうとしたり、日記を書いたりして過ごす。ターミネーターの映画も見た。せっかく窓際にしてもらったけれど、あまり見るべき景色はなかった。

IMG_2869_

ヘルシンキまでは7時間と少し。
定刻、、かどうかわからないけど無事に到着。疲れた~
時差のせいだと思うけどちょっとフワフワする。

さっそくユーロに両替..
が、両替店が1件しかない上にレートが異様に悪く3万円両替したのに200ユーロないというひどさ。
でも両替がない以上仕方なく、なるべくカードを使うようにするしかないなー。

IMG_2873

フィンランドは現地simが安いという話だったので、いろいろなところでsimを探すが見つからない。
思い切ってキオスクのおねーさんに聞いてみる。するとちゃんとでてきた。予定していたのと違うけどまあ・・いいか。

当初つながらず焦ったけれど、再起動してつながるようになった。
速度は十分に早くて、安くていいですわー。

IMG_2875_

バスに乗車。インドに比べるとあまりのまちのキレイさに驚く。
なにもかもが整然としているもんなー。

インドは女性が虐げられている印象だったけど、ここはもちろんそんなことはない。
いちゃいちゃしているカップルも多くて、なんだかほほえましいし、社会として健全な感じがする。やっぱりインドは変わった国だよなぁ。

駐車場30ユーロ/dayの看板を見て仰天、一日4500円!しかも安いといいたいらしい雰囲気ですらある。

中央分離帯にはハマナスが植わっていて、白樺の木々や松の仲間たちが植わっていて、北海道の植生にすごくよく似てなんだかほっとする気持ち。

ビルはデザインチックだし、やはり北欧は違う・・。

IMG_2877_

夕暮れ、駅に到着。駅がまたいちいちキレイで目を奪われる。

IMG_2878_

コインロッカーを探して見つけたものの4ユーロという表示をみてひるむ。
少し預けるだけで600円かよ・・

IMG_2881_

ほかにも水は2ユーロ、ハンバーガー類は安いのを選んでも6ユーロくらいだったりと、なんだかんだと高くてびっくり。
根が貧乏性なのでこういうときにきついなー。

IMG_2883

外にでてぶらぶら。黒人とかもいるけれど、そんなに危ない感じはしない。

IMG_2887

公園でひとやすみ。
鳥がなにか食べている。こういう風景すらインドにはなくて、なんだかほっとする。
犬の散歩をしている人。

IMG_2890

IMG_2891_

その後、歩いて大聖堂へ。googleマップはとても便利。
石畳の道。重厚なフェンス。
IMG_2894

IMG_2897

大聖堂の内部は息をのむ美しい空間で、人々がここに集いそして祈りをささげる姿が目に浮かぶようだ。
IMG_2899

IMG_2900

IMG_2901

数百人は収容できるようであろう空間、照明の装飾、パイプオルガン。
人の作ったものにはあまり興味は持てないでいたけれど、ヨーロッパの人達の感覚には恐れ入る。

IMG_2908

外にでて風を浴びながらのんびりとベンチに座る。

IMG_2911

いい空間・・いい時間。

IMG_2913

ところが歩き出すと、今度は自分の身なりの汚さが逆に気になったりもする。
特に上着の汚さはどうだろう。まあ防犯上はいいのかもしれないけど。

日曜ということもあり、多くの店はやってないようだ。お土産やに入るけどピンズはやはり売っていない。

IMG_2917

IMG_2918

 

IMG_2922

港のちょっとした市場をぶらぶら。
酢漬けかオイル漬けのようなものが6ユーロ、もしくは2つで10ユーロくらいで売っている。
夕暮れ時、人々が男女ペアで談笑しあいながら行きかう町・・ヘルシンキはそんな素敵な町だった。

IMG_2925

IMG_2930

IMG_2933_

IMG_2935

IMG_2939_

 

IMG_2941

駅について夜行列車の旅に備えてスーパーへ。ネットがあればスーパーを探すときなんかもホント簡単。

IMG_2944

時間をかけていろいろと見て回る。

IMG_2945

生鮮品や肉類などはいつもと同じ程度の印象。その他は倍くらいのものが多いかな。IMG_2948

ブロッコリー4ユーロ、チーズは2ユーロのものもあるけど30ユーロのものも。
キオスクよりはだいぶ安い水、少しの食料を購入。

インドからフィンランドへ

インド・デリーで迎える朝。

IMG_2848_

荷造りをして6時半出発。
オートに乗るけれど、運転手氏は英語話せず。しかも道を知らない。

インドの特徴として、知らないのに「知らない」と言わないこと。
いったいこのオートはどこに向かっているの?
わからないのならわからないって言えよー(^^;;

IMG_2851

で、結局自分が道案内、、googleマップあってよかったなー。

デリーから見て次の駅になるスタジアム駅は無駄に広くてがらんどうで不気味。
不気味すぎるのでいちどデリーに行って、反対側の地下鉄に乗る。

まあはじめからオートで地下鉄のデリーに来てもよかったのかも・・。

なんとか無事に空港に到着。入口からセキュリティチェック。
まずはチェックイン、と思ったもののこれがスムーズにいかず。

IMG_2854

まず英語が通じなくて、マドリードからなんとかと言ってるのだけど意味がわからない。
どうやらUSAのvisaがいる、ということらしい。

一度バゲッジをぐるぐる巻きにされていたのを戻して、visaを見せる。
最終的には無事に発券されたけど40分くらいかかって言葉も通じなくてけっこう不安な気持ちになって、また弱気になったり・・。

マドリードがなんとかというのが聞き取れず、マリッジ?結婚してるけど、って言ったら笑われる。

どうか無事に旅を続けられますように。
やっぱり全体としてはかなりチャレンジングだなあ。

IMG_2853_

コーヒーやでメニューにアイスコーヒーがあったので頼んだら、何言ってる?そんなものないけど、みたいな反応をされてまたくじけてしまう。
となりの店でスポーツドリンクと水とパニーニを買って食べたのだけど、500Rsもして驚いた。お金全部なくなっちゃった。

もったいないけどインドのガイドブックを破棄。

イミグレは無事に通過できたけど、とても詳しいセキュリティゲートなど、とにかく時間がかかる。早めにきてよかった・・。

空港はとても広く、ピンバッチがどうしても欲しくて探し回ったけど結局見つからなかった・・。残念。
ショールとか像の置物とか、欲しいものがいっぱいあったのになー。ひとつも買えないなんて残念無念。

IMG_2856

空港は信じられないくらい大きい。空港外には敷地は十分。
まだまだ発展の余地を残しているんだろうなあ。しかしこの国には不動産の所有という概念とか仕組みがあるんだろうか。

IMG_2857

遠い遠い11番ゲート、なんだか疲れてしまい、大きなベンチでちょっとだけ寝る。
起きた瞬間にどこにいるのかわからず一瞬パニクってしまった。

IMG_2859

飛行機に入るとすいていてラッキー。となりもあいている。
インド人が多めかな。
機内食にクマ印のビールをいただく。おいしい。

IMG_2860

マリメッコ?のアメニティグッズ。

 

IMG_2863

デリー一日散歩

 

IMG_2795_

町はとても汚くてごちゃごちゃ・・
いままで見た世界のどの場所よりも混沌していて、
よくわからない揚げ物、小さな屋台のクッキー、インドっぽい洋服、子供のおもちゃ、時計、靴、置物など見て歩くのは本当に楽しい。

IMG_2798

ほんとに10mおきにインド人が「エクスキューズミー」と声をかけてきて、
よくわからない組み立て式の置物を買わないか、と言っている人、孔雀の羽を買わないかと言ってくる子ども、ほんとにいろいろ。

IMG_2800

 

でもみんなそれほどしつこいわけではなく、ノーサンキューといえば引き下がるのでそんなに問題はない。

それよりも荷物の容量が限られていることのほうがずっと問題で、こんなに面白そうなものばかりなのに、基本的にはなにも買えないのが本当にもどかしい。

IMG_2801

洋服を2点ほど購入したりして駅までの往復を歩く。
「チャイニーズ?」「ううん、ジャバニーズだよ」なんて会話もよくしていた気がする。

IMG_2804

 

IMG_2807

IMG_2808_

市場。こういうところが面白い!

IMG_2802

いきなり道路工事していて通行止めになっている・・。

 

IMG_2803

IMG_2809

インドの野菜!?

今日はお昼もちゃんと食べてないし、部屋に戻るとおなかがすいている。

でも今食べるとなー、それにあと1時間半くらいで日が暮れてしまう・・・そうだインターネット接続を試してみよう、と思い立ってさっき聞いておいたwifiのパスワードを入れるとネットが速い!!

IMG_2816

子どもとLINEで話をしたりして過ごす。
とーちゃん、どこにいるの?
無料のテレビ電話はなかなかいいなあ。

IMG_2817

そうだ、ひとつくらいなにか観光しようと思い立って、ネットの口コミで一番だったお寺を見に行くことに。

場所をチェックしてgoogleマップで確認。
ホテル前を通りかかったオートに場所を英語で書いたものを見せるとわからないらしく、フロントにこれなんて書いてあるのか、と聞きに行っていた。
インドでの英語の通用率はそんなに高くない感じがする・・。

到着まで3kmほど。
そういえば価格の交渉をしていなかったので高めの100Rs渡したら喜ばれた。

IMG_2820

お寺は白い大理石でできた立派なもの。
歩いていると英語で話しかけられる。最初は無視していたけれど、なんとなく信用できそうな感じがしたので少し話をしたら、そのままガイドになってしまった。大丈夫かなあ・・。

IMG_2822

とはいえ祈る姿は真剣だし、英語をわかりやすく話してくれるので心配しつつついつい話にのってしまった。
靴の預け方を教えてくれて、頭に巻くものもやってくれて、とても親切。

IMG_2821

人々の祈りをささげる場はとても荘厳で、頭をつけて祈る姿が印象に残った。壇上ではお坊さんがお経をとなえて、布のようなものに祈っている。
本当はもっとゆっくり見かったけど、この自称ガイド氏のせいでゆっくり見られないことだけが残念。
いったいおまえは何者なの、と聞くとカルマのためにやっているという。ホントかなあ・・。

IMG_2823

でも池のほとりをはだしで歩くのはたしかに気持ちいいし、英語とはいえ話し相手がいるというのはなかなか悪くない。

IMG_2829

が、やはりだんだんと観光地とここのお土産の違い、価格の違いの話になり、結局は俺の店に来いという話になった。やっぱりねー。

IMG_2830

とても悪いんだけど行かないよ、という話をすると怒るかと思ったけどそうでもなく必死になぜなんだと食いついてくる。

IMG_2832

結局はまだ歩きたいから、ばーい、と言って走って逃げた。
後ろから追いかけてこないか心配していたけどあきらめたようでなにより。
まったくもー。

IMG_2835

と、そのままノンコートプレイスまですたすたと歩く。
途中、オートに乗らないかと声を掛けてくる人、お土産を売りつける人、物乞い、バザールはこっちだよそっちはオフィスしかないよ、靴磨くから・・などと本当にいろいろ声を掛けられる。
インドはうざいという話をよく聞くけど、ほんとうざい・・。

面白そうな50cm四方しかない屋台とか、面白そうなものがいろいろあるのに立ち止まって写真撮るのもはばかられる雰囲気・・なんだかなあ。

IMG_2838

結局ガシガシと歩き、最終的に駅、そしてホテルまで歩いてしまった。
あーつかれた。
でも夕暮れ時のマーケットは雰囲気があって見て歩くのは最高。

インド、たしかにうざいけど、なんだか忘れられない場所。

IMG_2840

ホテルについていよいよ腹ペコなので、となりのレストランで料理をオーダー。
なんだかまったくわからないので適当に頼んで、部屋に持ってきてもらう。

前回もポーターで世話になったポーター氏が持ってきて、10ルピー渡すと満面の笑みで去っていく。

IMG_2842

料理はペースト状のカレーみたいなもののなかに豆腐のようなものが埋まっている謎の料理。
ナンが添えてあって、チーズがのせてあって焼いてあるんだけど、意外にもおいしい。
140ルピーだったか。

そうだビールがあるんだった。
ということでビール大瓶2本をとっとと開けて飲む
・・量としてはけっこう多めなのですっかり酔っぱらってしまい、今回のインド旅に思いをはせた。

インド、良かった点。
健康に過ごせたこと。タージマハルを見れたこと。
だまされたりの被害にあわなかったこと。
インドは予想以上に混沌としている。

残念な点。
意外と人と交流できなかったこと。
特にバラナシで他の日本人旅行者、特に若い人と話をしてみたかったなー。
事前情報を仕入れすぎていて、なんとなく全体的に既知感があったこと。

シャワーも面倒くさくなり、9時就寝、、と思ったら12時前に目が覚める。
エアコンのききすぎか・・残念。

しばらくネットを見たりしてまた寝るものの、またすぐ起きてしまう。
この「よく寝られない病」は今回の旅行に限らずかなりやっかいな代物。
普通に7時間とか寝られたらいいのに・・・。

結局2時すぎからだらだらと「寝たいのに寝られない」状態が続き、パソコンが起動しなくなったのを解決したり、次のフィンランドでのレンタカーの予約を確認したりして過ごす。

シャワーをあびる・・が水しかでなくて冷たい!
しかもタオルがない・・まあいいけど。

ついでに髭剃りをなくしてしまったようだ。残念。

さあ明日はフィンランドに!

バラナシからデリーへ

午前5時。
IMG_2704

東京のJALに国際電話。20分ほど話をする。
キャンセルした場合の流れや、キャンセルしたマイルで再度特典航空券を取り直した場合の日程などについて詳しく教えてもらった。

5時半、妻とライン。
ここは初めてネットが普通に使える土地だ。上りはとても遅いんだけど・・

IMG_2712_6時から7時までは散歩。

IMG_2726

IMG_2735_

バラナシの夜明け、そして人々の沐浴を見て、やっと旅を止めない決心がついた。
よし、いくぜフィンランド、そしてヨーロッパ、ちょっと怖いけどエルサルバドルも!

IMG_2752

7時ごはん。部屋にパンに卵をつけて焼いた簡単朝ごはんが運ばれてくる。
暖かいチャイ、インドの名物だけど初めて飲んだ。

とても甘くておいしくてちょっと泣けてくる味わい。

IMG_2755

7時半。おじさんが荷物を運んで出発。
バラナシの道は狭くて入り組んでいて、わけがわからない。

IMG_2756

牛もいる、子供もいる、うんこも落ちている。
いったいこの町はどうやって形成されたのだろうか。

IMG_2762

IMG_2763

歩くこと15分ほどで自動車の走れる道路にでる。
車はエアコンなしでオーダーしたのでもちろんエアコンなしのぼろ車。
バラナシ短い滞在だったけど、意外と楽しめたし、たしかにココロを揺さぶられることにはなったなー。

IMG_2764

相変わらず運転は激しくて、ぶつかりそうになることが何度も。
相手が自転車とかならいいけどバスは勘弁してちょーだい!

 

IMG_2765

バラナシ空港までは1時間ほどかかって到着。チップ100ルピー。

IMG_2771

アジア人なんて影も形もないので、荷物あずけ・チェックインなどちょっとドキドキしたけれど、特に難しいことを聞かれることもなく無事に待合室に入れた。

ノートパソコンを広げて書き物をしていると、となりのおじさんが露骨にのぞき込んできて、日本語変換の様子をむふむふと見ている。これもまたインドらしい。

IMG_2774

みんなが列を作るので並んだら別の飛行機だったらしく、あなたのはここじゃないよ、と言われる。

案内用の画面をはじめとして日本はすごく親切で間違えないようになっているけれど、ここはインドは不親切すぎ・・まあそれもインドか。

まあきっと案内をヒンディー語と英語で言っているんだろうから聞き取れないほうが悪いと思うけど。

IMG_2777

初めて乗るインドのLCCである、IndiGo。
なんてことなくデリーに到着。

IMG_2778

メトロの乗り場がなくてしばらく歩いたものの、これはおかしい、ということで道端の人に聞いてみることに。
エクスキューズミー!
そしたらバスなんだって。30ルピー。

小さなバスに乗り込む。
やっぱり旅はときどき思っていたことと違うことがおこるよなー。
最終的にトラブルにならなければそれもまたよし。

IMG_2779

バスはゆっくりと走り出し15分くらいで到着。
エアロシティという名前だけど実際にはなんにもない、ただの地下鉄駅。
次なる難関は切符の購入。

相手はなにをいっているのかぜんぜんわからず、たぶんヒンディだと思うんだけど・・。
乗り継ぎをどうするのかよくわからないまま、2枚のきっぷ(トークン)を渡される。
地下鉄を乗るにもセキュリティゲート。ずいぶん厳重だけど乞食とかが来ないようにする意味もあるんだろうか。

どっちが最初かよくわからずブーとなったりしつつ、なんとか乗り込む。
しかし乗っている方向があっているか全然わからず・・とりあえずデリー駅に行くみたいだけど・・。

デリー到着、うーむやっぱりここで出てみようか。
歩けない距離でもないんだし・・

迷いながら地上にでてみると、やはり駅の反対側でホテルなどがあるエリアからは相当遠い。

よし、ってことでこんどはオートリクシャーに乗ってみることに。
ちょうど目の前で声を掛けてきたオヤジに聞いてみたら、まあ乗れ、と。

ちょっとまって、ハウマッチ、と聞いたらツーハンドレット。
ツーハンドレット!?
あほか・・って思わず日本語がでてしまった。

トゥエクスペンシブ!!乗りませーん!!
なんてやりとりをしていたら別のおじさんが登場して、コイツはクレージーだ、たしかに駅の向こうでアップダウンがあるけど・・

いいからこっちこい、とそのオートリクシャからは離れされられた、、いったいどうしたらいいのさ?ってジャスチャーで聞いてみたら、歩いていけばいいんだよ、ということらしい。

ウォーキング?と聞いたら、そう、そのとおりだ、と。
おおっありがとう、親切なおじさん!

というわけで悪名高きデリー駅の鉄橋を超えることに。
ここは詐欺師が大勢いて、チームでだましにかかってくる場所。

とはいえ今日は鉄道に乗るわけではないし、相手の手口はわかっているのだから・・ということでエイッと行ってみる。

するとやはり、詐欺師がエキスキューズミーと話しかけてくる。
完全無視をしていると、ここはデンジャラスなんだ、知っているか?みたいなことを言ってくる。
っておまえが一番デンジャラスだっちゅーの。

とはいえ結構びびりしつつ橋を通過。
人も多いし、なにしろ距離があるし、暑いし・・緊張感もあって鉄橋を歩くだけでちょっと疲れたぜ・・

ほんとこのバックパックは「カモ目印」みたいで良くないよなあ。

橋を渡り、セキュリティゲートつきのエスカレーターを降りると、やっと見慣れたデリー駅前。サイクルリキシャーマンが声を掛けてくる。
このイエスプリーズに行きたいんだけど、ハウハッチ?50!
それは高い30にしてよ、いやいや40、なんてやりとり。
結局は30にしてくれたようなので乗り込む。

IMG_2780

サイクルリキシャーは静かだしとても楽しい・・ただ自転車は本当に重そうでたいへんそう。これで30ルピー60円は悪いな・・

IMG_2781

だいたい800mくらいの道のり、結局40ルピー渡してバイバイ。最初の日に来たホテルに到着だ。

IMG_2784

IMG_2782

さあ元気にチェックイン!!
と思ったら、え?ユーハブリザベーション??みたいなことを言われる。

シゲタトラベルの窓口氏に聞いたら「はて?」みたいなことを言われてしまった・・なんだよー。

紙を捨ててしまっていたら困ったことになるところだったけど、あったので見せて解決・・と思ったら、いやホテルはここじゃないんだ・・と別のところに案内される。

向かった先は100mくらい先のホテル、なんとなくフロントはインチキくさいんだけど、でもホテル自体はしっかりしている・・というよりとてもきれいで高級感のあるホテルでびっくり。

IMG_2786

ポーター氏に10ルピー。ビール買うけどどうする?と聞かれて値段を聞くと2本で300ルピーくらいととてもとても高い。うーむー、、と迷いつつ結局2本購入。

ずいぶん経ってから持ってきてくれたけど、一緒に買った半分凍っている水がとてもうまい!!
デリーでは水はまさに生命線だよなー。

IMG_2791

荷物を整理したり、身支度をしたりして、これからどうするか考える。
とりあえず散歩だな、ということで町をぶらぶら。

バラナシの夜明け

 

朝3時すぎに目を覚ます。とてもよく寝た感じがする。

IMG_2706_

インドに来て、子どもを含む物乞いの姿を見て、大きな大きな貧富の差、カースト、そんなものを目にして家に帰りたくなってしまった自分、、
もう特典旅行は取りやめにして、マイルを払い戻し、家族でどこか行った方がいいんじゃないんだろうか・・
そんなことを思って、旅行を取りやめにするかものすごく迷う。

家に帰りたい気持ちも大きいし、ヨーロッパにはそれほど興味がないのも実際のところ。
観光地を巡る旅はタージマハルでもうごちそうさま。

とりあえず、朝のガンジス河へ。

IMG_2707

IMG_2709_

日本語を話す物売りに声をかけられる。
彼の名前はなんだったかなあ・・
ずっと無視していたけれど、なんでやねん、とかおもしろいことを言うのでつい話を聞いてしまう。

IMG_2708

いやいや買わないよ・・とがんばるけど相手もなかなか負けていない。
セットで2000円と言っていたのがいろいろ組み合わせが変わり、結局300ルピーで3セット?購入することに。

IMG_2712

お金がないよ、といえば両替に応じるし、モーニング商売なんだから安いよ、とかいろいろ話てくる。

正直ひとりにしてほしいけど、数人にとりかまれてしまってちょっととほほ・・。

IMG_2715

とはいえ売人とのやりとりはけっこうおもしろくて、おっこれいいかも!でもやっぱりいーらないとからかってみたり、えーそうだなあ・・やっぱりどれもいらない、バーイ!とかやってみたり、エンターテイメントととしてはかなりのもの。

なんだかんだ30分くらいはやりとりしていたかも・・まあぼったくられてはいるんだろうけれど、でもこのやりとりの面白さが魅力。

IMG_2716

当初20枚絵葉書セットを2000円で販売していた彼は、最初は写真を撮ってくれた。
2000円?高すぎる、トゥーエクスペンシブ♪ばーい!といったら、あーっ!!とついてきて、あれやこれやと営業してくる。

300ルピーの壁というのがあるのか、なかなか300ルピー以下にはならないんだけど、ここはインドなんだしそんなの100円くらいのものじゃないの?
まあ100ルピーくらいなら買ってもいい気もするけど、それ以上は無理だね。

なんと話をしていたら、結局折れて100ルピー。
結局はぼられているのかもしれないけど、ずいぶんがんばったしいいか、という気持ち。だって楽しかったもん(笑)

ほかにもボート乗らないか、という営業を15秒おきにうける。
みんな仕事熱心だよなー。

IMG_2718

IMG_2720

 

IMG_2722

そんな彼らとサヨナラして沐浴を見る。
ちゃっと沐浴用の台があって、それぞれ着替えて水に入っていく。

真剣でもなく、遊びでもないらしいけど、でもそれでもじっと見ていると、人々の気持ちのようなものが伝わってくる。

IMG_2725
けっきょく共通するのは、人々の幸せを願う気持ち。
明日はきっといい日でありますように。

IMG_2727
そんな人々の希望が固まりになって、ガンジス河に溶けていく・・
死体もあるしうんこもいっぱい落ちいているけれど、物売りの声かけは激しいけど、でもここは居心地がいい・・。

IMG_2729

IMG_2731_

落ち着いて朝日をあびて、沐浴風景をみていたら、ここにきてよかったなあ・・そんな気持ちにやっとなれた。

IMG_2730_

IMG_2739

背の低いなんとかというシルク屋の人ともはなしをする。
要約すれば俺の店に来いということなんだけど、日本人がもっとバラナシに来たらいいなあ、とか長渕剛だかなんとかだかがバタフライする映画に兄弟がでたとかなんとか、どこかで聞いたような話をたくさんしてくれた。

IMG_2742

でも結局時間切れでお店には行けないんだ、ごめんね。といったら引き下がる。

IMG_2748

バラナシの商人たちはしつこくてうざくて面倒くさい相手なんだけど、でもときどき垣間見えるかわいさや、人間らしさがあってなんとなく憎めない。

IMG_2750

彼らを無視するのもいいけど、ちょっと話をするのも楽しい・・でも買い物はノーサンキュー、そのあたりのバランスが難しさであり、ここのおもしろさだなー。

バラナシの夜を散歩

プジャーは午後6時半からだというので、細い路地にあるさっき通ったレストランへ。

IMG_2643_

多国籍料理店だったらしく日本のメニューもあり、なんとからあげ定食があったのでうっかり頼んでしまった。
唐揚げはもも肉の普通の唐揚げで美味しかったけど、でも食べてからもっと別のにしとけばよかったかも・・とちょっと後悔。

 

IMG_2641

IMG_2638

IMG_2637

目の前を通る人々を観察・・
服装もさまざま、歩く速度もさまざま。みんなどこ行くのかな~?

IMG_2646

バラナシの路地、、というよりメインストリート。

IMG_2648

IMG_2650

屋台。

IMG_2651

なにやら売っている人たち。

IMG_2649

ミシン屋さん。

 

IMG_2686

プジャーは完全にエンターテイメントで、祈りというよりショー。
これはこれでいいし、幻想的ではある。熱気と音楽のすごさ。
インドの独特のにおい。

IMG_2695

写真を撮っていたらウンコをもろに踏んでしまった。
そのショックもそうだけど、つるつる滑るのが危ない。
またしても物乞いが来る。

 

IMG_2696

IMG_2698

熱心に見る人、なにかの勧誘をしている人。

IMG_2700

プジャーが終わり、宿に戻る。
街灯が少なく、暗い。

IMG_2702

バラナシ到着

バラナシには13時前に到着。
IMG_2608

話しかけてきたオートに乗車。150Rs。
高い気もするけど意外と距離はある。やはりみんな一様にホテルは決まっているのかと聞いてくる。
寄り道しそうになるけど、制止していいから行ってと指示。

リキシャが入れない場所からは歩く・・と思ったらガイド登場。
宿まで案内してくれるという。大丈夫か心配になったけど、でも道は狭くて迷路のよう、もはやついていくほかない気がする。彼はシルクショップをやっているんだって。
しかしこの町はほんとに汚くて狭くて臭い。

IMG_2611

迷路のような道を何百メールか進んで、無事ホテル到着。さああなたの要求はなに?と構えて、チップくれというのならあげてもいいかと思ったけど、なにも言わずに「じゃっ」と立ち去っていった。うーむ、ただのいい人だったみたい・・。

ホテルはまあまあ。
日本語は通じないし、日本の宿泊者はいないようだ。それは残念。

バラナシの町もまたごちゃごちゃ。
IMG_2622

特に乗り物の混沌具合が半端ない。
いままで行ったどの場所よりも異国感があって遠くに来たことを実感する。

牛が歩いているのもおもしろいし、サルもいる。