Kolariの宿泊地へ

ひとりに戻って、快調に宿までドライブ・・が、思いのほか遠くて眠くてヘロヘロな身にはかなりきつい・・。
アラスカと違ってオートクルーズもついていないし、車も非力だ。天気も悪い。

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今日泊まる予定になっている物件は一戸建ての別荘で、Kolariという場所にあるのだけど、ロヴァニエミからは遠く140kmもある。
最寄りの町の選択間違えているよね。北極圏で暮らしてみたかったからいいけどー。

なんとか近くまで来たのはいいけど、なかなか物件が見つからずとても焦る。
地図を見ながら探すのだけど、ぜんぜん見つからない・・。

車をこすったり、スタックしたらたいへんなので慎重に、慎重に・・。ひとりで知らない土地、切れる携帯、暮れていく空。
嫌な予感がして気持ちの悪い汗がでた。

近くと思われる別荘に近づいてみると、車が止まっている。人がいるらしい!!
というわけで大声をあげて聞いてみる。

相手のおじさんは英語がわからないらしく、フィンランド語でうにゅうにゅ言っている。
まるで宇宙人と会話しているみたいだけど、迷っていることとこの物件に行きたいことはわかってくれた様子、あっちのほうだよ、と教えてくれた。

思わず「ありがとう、ありがとうごいます」と日本語がでてしまった。

結局よくみると先ほど通ったところに曲道があることを発見。ここに違いない!

・・またしてもおなかをこすりそうな道を行くと、発見!
無事に宿に到着したのでした。よかったー。

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なぜかドアはあいていて、なかにはいると、ものすごく寒い。
マッチがあるか気になって探すとキッチンで発見したものの、残りはわずか数本・・。
着火失敗できないぞ..
うーん、あまり自信ないなあ。大丈夫だろうか・・。

とりあえず疲れたし寝たいので、探検はあとまわしにして暖炉に火を入れる。
着くかどうか本当に心配だったけど、無事に一発で点火できた。

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寝るといっても布団は少ししかなくてホントに寒い。
でも眠いものは眠い。

おやすみー。

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サンタクロースエクスプレス乗車

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ヘルシンキから、ロヴァニエミ駅の夜行列車、通称「サンタクロースエクスプレス」に乗車。
豪華な寝台列車だけど、僕の乗ったのは2等座席。

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車内はとてもすいていたのに、まさかの隣人あり。
こんなにすいているのになぜとなりに・・黒人の若い女性だけど、なんとなく話しかけづらい・・。
ハンバーガーのにおいが充満していて、彼女も気にしているような気がする。

列車内はわりと静かだけど、物音がしないわけでは当然なく、となりの黒人もごそごそしていて気になってなかなか眠れない・・。

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アイマスクして断片的に数時間だけ寝られたかなあ。

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食堂車のほうが居心地がよかった。

窓の外には背の広い森が広がり、北極圏が近いことを感じさせる。
林床はこけ。

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ロヴァニエミには定刻に到着。

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レンタカーを受け取る12時まで時間があるので、駅の近くをプラプラしようと思ったら、思いのほか寒い。
下着に暖かいものを着込んで少しはまともにしようと思ったらトイレが有料でひるみ、がまんして外を歩く。

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眠くてヘロヘロだしあまり遠くに行くのもアレなので、駅前の通りを歩いているとアジア人女性に声を掛けられる。
てっきり日本人かと思ったら中国人らしい。

サンタロース村に行きたくてバスを探しているが知っているか、と言われてヒマだし一緒に探してあげる。
バス停は見つかったが、まだ時間が先みたい…ということで待合室に移動。
地図で見るとサンタロース村までは7kmくらいみたい。
どうせ行ってみようと思っていたので、レンタカー借りているんだけど乗っていく?と誘い、一緒にレンタカーで移動することに。

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時間まちをしながらおしゃべり。
彼女の名はリーさんで、北京近くの村に住む一人っ子。
いまはイギリスに留学に来ていて、いま同じ列車でロヴァニエミに来て、次はヘルシンキに戻って飛行機でノルウェーのオスロに行くそう。

カウチサーフィン知っている?とかいろいろしゃべっているうちにレンタカー屋到着。
借りるのに難儀することが多いので緊張するけど、フィンランド人の二人組の店員はやさしくて無事に余計な保険にも入らず借りることができた。

リーさんと一緒にサンタロース村までドライブ。
マニュアルと言っていたけどセミオートマだったので運転は大丈夫。田舎だしねぇ。
しかし車内にUSB電源がない。

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サンタクロース村はとても商業的になっていて、30ユーロの写真を自然に買う流れになっていてちょっと興ざめ。
リーさんはうれしそうに写真撮られていたが、自分はふらふらして撮らず。
サンタは札幌には仕事で行ったことがあるぜ、羽田から一時間半だよな、みたいなことを言っていて面白い。

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サンタ村も終わったし帰ろうとしたら、リーさんがこのへんに北極圏のラインがあるはずなんだけど、ということで探す。
となりの施設内に無事に発見!ちょうど中国人夫婦が写真を撮っていたので撮ってもらう。

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いままでずっとひとりだったので観光を一緒にできる人がいてなかなか楽しい。

で、このあとどうするの?バスで帰る?それとも町のスーパーに行くから一緒に乗っていく?と聞いて、一緒に町へ。
ロヴァニエミのまちはとても小さくて、芽室よりも小さいくらいだ。

スーパーで3日分の買い物を済ませてリーさんと別れる。
またこんどは北海道でねー。

まっfacebookでやりとりできるからいいよね、と思ったら中国ではfacebookはブロックされていて使えないんだって。
あらまー。

フィンランドのこと

昨夕到着してちょっと散歩しただけだけど、フィンランドで気づいたこと…

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・物価はやはり高い!

コーラ500mlが2ユーロ約300円、ファーストフード系でも最低1000円はする感じ。今回の旅は(も)ビンボー旅行なのでレストランに入ってごはんなんか食べられなそう。
特に今回はインドのあとなので感覚的には物価10倍に感じるなー。

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・人々がやさしい

たとえば「おまえの英語なに言ってんだかわかんねーよ」的扱いをされず、人々はとてもやさしい。誰もが物腰が上品で、とってもいい感じ。

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・とにかくキレイ

街並みも建物も、鉄道も、家々も、スーパーの陳列ですら高い美意識を感じる。
でもいちばん感じるのは、人々のキレイさ。
もともと白人は背が高くてかっこいいうえに、みんなこぎれいでオシャレをしている。髭もそってないちょっと小汚い自分の姿が気になるよ(笑)

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・なんか人々が幸せそう

町を歩くカップル、犬の散歩、子ども、自転車を乗りこなす人、、
なんだかみんな幸せそうに見える。いちゃいちゃしているカップルもいっぱいいるけど、幸せそうだし、それすら美しいので許す(笑)

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・インターネットが使いやすい

空港についた瞬間にwifiが使える。
そしてキオスクのおねーさんにDo you have sim card?とか聞いたら、安くて速い現地simが簡単に手に入った。
バスに乗ればバスもwifiが使え、駅もwifiが使え、なんと鉄道車内にまで!鉄道には電源コンセントまである~
なんでも国民全員に安くて速いインターネット接続を提供する義務があると国が考えているから、らしい。素晴らしい♪

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・・そんなことを思いながら、窓の外に広がる北国の森を見ながら鉄道に揺られています。

豪華シャワーつき個室寝台がある列車だけど、もちろん僕はいちばん下の寝れない2等座席(笑)

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リーさん

 

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3日間のドライブとオーロラを楽しむラップランドの旅が無事に終わり、ロヴァニエミ空港にレンタカーを返却しました。
行きは鉄道で来たけど、帰りはLCCでヘルシンキに戻ります。

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約400kmのドライブ、車の事故もなく、オーロラも二日ともたっぷり見られてとても満足(^^)

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時間ぎりぎりだったので慌ててすっとんできたのに、レンタカーカウンターには「穴」があるだけで「ここにカギ入れてね」と書いてあるだけでした。

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…写真は初日に北極圏との境目を示す目印(?)で撮った写真。

ロヴァニエミ駅でサンタ村行きのバスがわからず聞いてきた女性に、じゃあレンタカー借りているからよかったら一緒に乗っていく?と、一緒にサンタ村へ行ったときのもの。

彼女の名前はリーさん。
彼女が「このあたりに北極圏の境界があるはずなんだけど」ということで見つけたモニュメントでした。

中国人でただいま1年間のイギリス留学中、僕も彼女も怪しい英語でいろいろおしゃべりしていたんだけど、たまにはこういう旅の出会いもいいもんだ。

彼女はすぐ鉄道でとんぼ返りだったので、じゃあ今後はFacebookで交流しようぜー、それからカウチサーフィンで十勝においでー、と言ったら、実は中国は国全体がFacebookをブロックしているので使えないんだって。
あらー、さすが中国恐るべし(笑)

またどこかで会えたら会いましょう。